不倫相談の中で、長年既婚の方と関係を続けているけれども先が見えない、
離婚をすると言っているのになかなか離婚をしてくれない
自分は愛されていない、どうすれば良いのか?といった内容を頂戴する事があります。

奥さんが大事だから、家庭が大切だから

そう念頭に置いている方は、もっと上手に不倫をする事でしょう。

あなたが相手の事を大切に、本気に思っているのであれば
それだけの思いを相手もあなたに持っていることと思います。

しかし離婚してくれない。

それは何故でしょうか?

「面倒くさい!」と思うと動けない

女性と違い男性は…と書くと反論が生まれるかもしれませんが
既に家庭を持っている男性の場合、離婚するにあたって色々な事を考えなくてはなりません。

-子供の事
-両家 親の事
-その他身内の事
-マイホームの事
-ローンの事
-金銭的な問題
-養育費

こうした様々な事柄に対してきちんとしなければならない上に
そもそも理論的な思考を基盤とする男性の多くは「これらを片づけないと離婚できないのか…」という気持ちになり
面倒臭い事をやりたくない思考から、なかなか離婚に踏み切れない方が多くいらっしゃるのです。

ここに「奥さんが大事」や「子供が大事」という気持ちは無く
単に「面倒事が多いから」という理由のみなのです。

あなたのことが大切で一緒になりたい気持ちも大きい
しかしなかなか離婚できない(してくれない)と言う男性は、こうした思考に陥っている事と考えられます。

それを責めるのは間違っています。
人間は出来る限り面倒臭い事はしたくはない生き物ですから。

またこうしてみてみると、離婚をするのであれば男性側に不利な条件となるのが目に見えているからともいえます。
親権や家、慰謝料などなど…負けるとわかっていてそれを簡単に飲み込める人はそう多くはありません。

誰だって加害者にはなりたくない

離婚したい!!面倒事も我慢する!

とはなっても、それをリアルに考えれば考えるほど「自分が加害者になるんだ…」という現実と向き合わなくてはなりません。
そもそもあなたと不倫(不貞行為)をした時点で、彼は法を犯していることに他なりませんが
不倫という行為に対してではなく、”自分から離婚を申し立てる”という念につぶされそうになってしまうのです。

「あなたの事が嫌い」
「一緒に居たくない」

そんな風に面と向かって言える人は、日本人にはそうそう居ません。
和を以って貴しとなす文化で育つ日本人の多くが、波風を立てる事を嫌うのですから仕方ありません。

離婚をしない理由はその人それぞれです。

しかしだからと言って「離婚しない=家族や妻のことが大事」という単純な事ではない事を忘れず
なかなか離婚できない既婚男性を責める事はしないであげてください。