パートナーの事が誰よりも大切で、パートナーを他の誰よりも幸せにしたかったのに時間が経過するにつれてその思いは薄れてしまう…
それは誰も悪くはありません。

人の気持ちは毎日変化するもので、不変な思いなど1つもありません。
結婚の誓いを立てたからといって、障害配偶者1人を愛することが出来るのは今や3/4程度の割合になってきております。
1/3の夫婦が離婚をしていた時代は過ぎ、近年離婚件数は加速の一途です。

「離婚が増えている=自分もいざとなれば離婚できるだろう」

そう思っている方が多くいらっしゃいますが、実際にはなかなか離婚話は進みません。

離婚をしたいのに離婚できない、妻が、夫が離婚を承諾してくれない時どうすればいいのでしょうか?

 

 

 

 

離婚話し合いでは冷静に

様々な理由で「離婚をしたい」となった時、絶対に感情に任せて相手に離婚を迫ってはいけません。

感情論で言えば、あなたの「離婚をしたい」に対して突然離婚を突き付けられた相手にしてみれば「離婚はしたくない」のは当然です。
余りの突然の出来事、これまでの生活が根底から覆されるような事を人は簡単に受け入れる事は出来ないのですから。

あくまでも冷静に、離婚をしたい理由を述べ、そして相手から離婚をしたくない理由を1つ1つ丁寧に聞き出してあげましょう。
離婚をしたくない側の主張を聞いていけば、そこをクリアできれば離婚に同意してくれるのか?など、自動的に離婚に向けた建設的な話し合いの形にすることが出来ていくはずです。

離婚後のプランは明確に

離婚後の生活について具体的に提示することも、自分と相手を冷静にさせると同時に本気度をアピールする重要なポイントになります。

また離婚は周りを見れば数多くある話ですが、いざ自分が離婚問題に立たされてみると実感がわかない人が殆どです。
そうした意味で、相手に「この離婚問題は現実の事なんだ」と分からせる必要もあります。
「離婚をしたらこうやって生活をしていく」「無理ではない」という事を相手にプレゼンすると同時に、離婚問題が現実的であることを相手に理解させましょう。

またプランについては以下の3点をしっかりと計画していることを伝えましょう。

①生活費を稼ぐ方法

フルタイムで仕事をして収入を得ている方は問題ないですが、
それ以外の専業主婦の方等はパート勤務からフルタイム勤務にシフトできる仕事を見つけておくなど
準備が必要になります。

得られる月収の算段を付けて離婚の話し合いのぞみましょう。

②住居をどうするのか

離婚後にどこに住むのか?はきっちりと定めておかなくてはなりません。
また離婚話を出した後別居をするのであれば、別居用にもう部屋を決めておいても良いかもしれません。
お子様が居る場合には、子供の預け先や保育園(幼稚園)の場所をきっちりと調べておきましょう。

生活の基盤を入念にチェックしている姿勢が、あなたの離婚への本気度となって相手に映ります。

③子供の養育

お子様が居る場合には、お子様への影響も勿論ですが養育、養育費についてもきちんと計画しておくべきです。
住居でも触れた通り、近場の保育園に預けるのであればその費用をどうするのか
また親権者にとって負担になりすぎないよう、実家を頼るのか否かなど計画しなければならない事は沢山あります。
面会についても希望がある場合は相手の伝え、それを通してもらえるかどうかを確認する必要があります。

別居をする

どうしても相手が離婚に応じてくれない場合、別居はとても有効な一手となります。
別居が長引けば、夫婦関係の破綻へと繋がり離婚事由に当てはめる事が出来ますが、それ以上に相手も一人で生活することになるので「一人での生活を体験させる」事が出来るのです。

そこでうまい具合に相手が「一人の生活の方が楽だ…」と思ってもらえたのであれば、離婚は加速して無事離婚成立へとつなげる事が出来るでしょう。
逆に一人は寂しい…となってしまう方の場合は、他のパートナーを見つけるきっかけになるかもしれません。
様々な角度から見ても、別居は有効な手となります。

証拠集め

離婚の理由としてDVや相手の浮気がある場合には、証拠を集めておく必要があります。
後々慰謝料請求をするうえでもとても役に立ちますし、どうしても離婚を承諾してくれない場合その証拠を使って調停や裁判で有利になる事が出来ます。
また証拠を集めて弁護士の方に相談をすれば、「離婚をするかどうか」ではなくより具体的な「慰謝料など条件をどうするのか?」といった離婚前提の話し合いに持っていくことも可能なケースもあります。

第三者の手を借りる

夫婦での話し合いがどうしても平行線で一切進まない場合には、第三者の手を借りてみるのも良いでしょう。
弁護士や離婚カウンセラーといった方々に相談してみても良いかもしれませんし、より確実な離婚へ向けて当社のようなところに相談をしてみるのも手です。

あくまでも第三者として客観的な立場で手助けをしてくれる人の手を借りるというのが、ポイントとなります。

 

 

以上のように、離婚をするためにあなたが出来る事はまだあるかもしれません。
離婚は結婚の3倍以上の体力・気力を使います。
今やれることを1つ1つ丁寧に行い、離婚実現に歩みを進めていきましょう。