「レジリエンス(Resilience)」とは「回復」や「弾性」という意味です。
いわゆる「打たれ強さ」と言い換えられる事もありますが、その本質としては自分自身を肯定的に捉えて、物事を前向きに(楽観的に)捉えられる能力と言えるでしょう。

逆境から素早く立ち直り、成長する」という能力、レジリエンス

この能力を失恋した時に使う事で、より早く立ち直り、さらには新たな自分を発見して魅力的になる事ができそうです。

レジリエンスを構成する要素について

-自己認識
-自制心
-精神的敏捷性
-楽観性
-自己効力感
-つながり

これら6つの要素は後天的に個人ではぐくむことができる要素です。
1つ1つを意識して、自分のレジリエンスを高めていきましょう。

①自己認識性

自分の感情や思考、また弱みや強み、価値観をきちんと正しく認識する事です
辛いと感じる状況に陥った時、自分自身が今どういう感情を抱いているのかを正しく認識するのは第一歩です。
辛いという事から目を背けることは、精神的に疲弊してしまいます。
「自分は辛いのだ」ときちんと認識してあげる事から始めましょう。

②自制心

自分の感情を認識したら、その感情や行動、思考を律する事も必要です。
これが自制心となります。

振られてツラいからといって、いつまでも仕事を休んでしまったりしていたらそれは自制できていないという事になります。
勿論、その傷の深さにもよりますが、毎回失恋するたびにそれを繰り返すわけにも参りません。
ネガティブな気持ちを認識したら、そのネガティブを自制する事も必要です。

③精神的敏捷性

むやみに慌てたり、感情的になったりせずに
冷静に本質的な原因を究明して迅速に対処する事が、精神的敏捷性です。
突然振られたとしても感情的に「別れたくない!」「待って!」と縋りつくことは、これとは正反対といえるでしょう。
感情的にならず、何故振られてしまったのか?と思考を切り替える事が重要です。

④楽観性

未来はより良いものになる、良くすることができるという確信を持つことを「楽観性」と示します。

ストレスを脅威と思わず、自分が成長する為の挑戦と捉える事
自分がコントロールできることと、出来ない事をキチンと分けて認識して、
自分がコントロールできる部分については「自分には、それに対処する能力がある」と自信を持つ事です。

ここでいう楽観性とは「なんとかなる!」という所謂お気楽なスタンスではない事を認識しましょう。

⑤自己効力感

問題を解決したり、「やればできる」という自信を自己効力感と言います。
これは上の楽観性とは違い、自分自身の直接的な体験だけではなく、上手にやっている人を見る事
つまり代理的な経験によっても培われます。
また「あなたになら出来るよ」と他の人から言葉を貰う事で自信をつけてリラックスすることで向上させることも出来ます。

⑥つながり

他者とのつながりを文字通り意味する「つながり」は、自分の内なる能力とは違った性質を持ちます。
誰かが傍に居てくれるだけで救われた気持ちになった経験のある方は少なくは無いと思いますが
支えてくれる他者がいるということは、あなただけでは得られない経験や助言を与えてくれる大切な存在です。

また人間関係にかぎらず、スピリチュアリティ―もこうしたつながりに数えられます。
自分が何かと繋がっていると実感する事で、逆境に立ち向かう自信がつくのです。

レジリエンスとはいえ、これを意識すれば簡単に問題が解決するものではありません。
しかし、こうした6つのポイントを意識する事で、いつまでも引きずってしまいそうな失恋に向き合い
効率的に失恋から立ち直る事ができます。